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ナパヴァレーの科学

ナパヴァレーの科学

ナパヴァレーの土壌、地質、地理、気候が世界的にも大変特徴のあるワインを生みだす

下記はナパヴァレー・ヴィントナーズより引用

ナパヴァレー・ヴィントナーズ生産者団体は、2001年から2003年にかけて3つの大規模な調査を委託し、ナパヴァレーAVA(アメリカぶどう栽培地域)で見られるユニークな地質、土壌、気候、天候、地形すべての組み合わせが、世界的にも大変特徴のあるワインを生み出している実態を検証しました。

この調査結果にもとづいて作成されたのが、「ナパヴァレー・アペレーションの科学(The Science Behind the Napa Valley Appellation)」という科学調査です。これは、ナパヴァレーの多様性について有益で詳細な説明の得られる資料です。

土壌と地質

偉大なワインは土から始まる

長い期間を得て積み重ねられてきた力強い地殻変動が、世界有数のワインを生み出すエデンの園のような農地を形成しました。
Napa Valley AVA Soil Series
ナパヴァレーには、1億5千万年の地質活動によって生まれた火山性と海洋性の2種類から成る多様な土壌が存在します。構造プレートの移動と火山活動により谷間が形成され、浸食や山と海の土が混じり合うことで複雑で多様な土壌構成ができあがりました。山の斜面の扇状地から現れた複雑な構成の土壌は谷床平地へと広がりました。その中でも最も有名な扇状地がラザフォード・ベンチです。

地質学上のるつぼは周期的なサンパブロ湾の浸食と、谷床平地(ヴァレーフロア)に沿って形を変え氾濫を繰り返すナパ川によってさらに複雑なものになりました。かつてサンパブロ湾は、現在のヨントヴィルにまで及んでいたこともありました。

一連の独特な自然活動により、以下に代表される多様性に富んだ土壌が形成されました。

  • 世界の土壌目の半数
  • 33の土壌統
  • 100以上の土壌バリエーション

土壌の構造と構成がぶどうの特徴に大きく影響するため、ナパヴァレーのぶどう栽培者は土に合わせてぶどうの台木と品種を選びます。それぞれの農地はぶどう栽培農家にとっては課題にもなり、メリットをもたらすものにもなります。

  • 谷床平地(ヴァレーフロア)の土壌は深さがあり他の土地よりも土が肥えているため、勢いのある生育をしっかり管理しなければ凝縮された味のぶどうを収穫することができません。
  • 山腹斜面(ヒルサイド)では、痩せた石の多い土壌で生き残りをかけて育とうとするためにぶどうの実は自然と小さくなりますが、色は濃く風味は凝縮されています。

 

ナパヴァレー・ロックス:土壌と地質

ナパヴァレーは世界でも最も小さなワイン産地の1つですが、最も多様性に富んだ土地でもあります。
ナパヴァレー1億5千万年の科学の歴史がビデオでわかりやすく解説されています。

地理

個性豊かなナパヴァレーの特性

縦に約50キロ、幅は最も広い場所でも8キロしかないナパヴァレーでは、ぶどう畑によって土壌も気候条件も異なります。こうした個性的なぶどう畑が複雑なつづれ織りのように寄り集まり、個性豊かなワイン産地を形成しています。

偉大な力

カリフォルニアの他の地域と同様に、ナパヴァレーでも非常に活発な地質活動が起こり、1億5千万年の間に少しずつ移動を続けてきた構造プレートと、活発な火山活動が今日のナパヴァレーの地形を形成しました。ナパヴァレーは、涼しい太平洋と暑いセントラルヴァレーに狭まれた地理的にも独特な場所に位置し、小さな地域でありながらも隣接する畑で気候条件が異なります。このような環境は、多様な品種のワイン用ぶどうを栽培するのに非常に適しており、その質は世界的にも高く評価されています。

 

山の影響

ナパヴァレーにある二つの山脈は、サンアンドレアス断層が形成された時にできたものです。谷の東側に沿って走るヴァカ山脈が、セントラルヴァレーから吹きつける焼けつくような熱風からナパヴァレーを守り、西側にそびえるマヤカマス山脈が、隣接するソノマ郡で見られるような涼しい海風の影響を遮っています。谷床平地(ヴァレーフロア)の小高い丘や小山は、大昔に起きたヴァカ山脈の大規模な地滑りによって形成されたもので、地域の気候条件に影響を与えています。

 

蛇行する川

谷を2つに隔てるように流れているのがナパ川で、先に行くほど細長くなっている地形に沿って流れています。水源ではちょっとした小川のようなこの川も、南端では船が通れるほど大きな川になります。谷の地形も流れに沿って姿を変え、河口に位置する南側では強い風が吹き付ける平地となだらかな丘陵が広がっていますが、谷の先端に位置するカリストガの町では、東側にはセントヘレナ山麓にあるパリセード山地の壁がそそり立ち、西側にはマヤカマス山脈の森林が広がっています。

気候

ワイン用ぶどうの栽培に理想的なナパヴァレーの気候

両側を山脈に挟まれ、また太平洋が近いことからその影響を受けるナパヴァレーは、質の高いワイン用ぶどうの栽培に理想的とされる乾燥した地中海気候の恩恵を受けています。地中海気候は地上で2%しか見られません。

ナパヴァレーでは、長い生育期間に晴れの日が多く、日中は温暖で湿度が低い一方で夕方は冷え込みます。この組み合わせはぶどうをじっくりと均一に成熟させるのに理想的な環境です。ナパヴァレーAVA(アメリカぶどう栽培地域)の中で見られる中気候は、それぞれがはっきりと異なる特徴を持っています。気候が最も穏やかなのはカーネロス地区で、ゴールデンゲートを抜けてサンパブロ湾を渡る涼しい海風が流れ込みます。谷の北部では太平洋の影響をそれほど受けず、夏は暑くて冬は寒く、南部に比べて雨が多く降ります。同じナパヴァレーの中でも丘の形状や露出、傾斜の組み合わせによって生育環境は大きく異なります。

 

ナパヴァレー・ロックス:気候

ナパヴァレーがワイン用ぶどうの栽培に理想的なのはなぜなのでしょうか?世界有数のワイン産地であるナパヴァレーでぶどうが見事に育つ理由を短いビデオで解説しています。

 

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